ようこそ『The Ark』へ

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当ブログでは、不可思議な小説、童話的な小説をおいております。
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それでは、どうぞごゆるりと。。。


since:2006.12.02

糸綴じの本:目次

下に行く程新しいです。

■単発作品
「柵の向こう側」
「白イ花」
「りんご箱」

■異端見聞
「異端見聞:狐雨」
「異端見聞:フミキリ」

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- | 2011.02.18
風が騒ぐ。
春を起こそうと大騒ぎ。
時々目を覚ますけれど、すぐまた眠る。
何度寝したら起きるかしら。





昔の私に会った。

「まだ、生きてる?」
「生きているよ、元気だよ」
「お金持ちになった?」
「残念ながら」
「有名になった?」
「残念ながら」

「じゃあ、幸せ?」

「勿論」





手をぎゅっと握る。
暖かい。

生きている。
私は、生きている。

夜啼鳥の囁き | 2010.03.21
心が揺れる

ふらふらふら

隙間があるのだ
いつ空いたのか分からない
隙間があるのだ

ぐらぐらぐら

心の真ん中
中心不明
何処へ行く?
迷子

ゆらゆらゆら

隙間を埋めたら良いのだろうか
息が詰まったりしませんか?

ふわふわふわ

何を詰めよう?
首がしまるほど?

綿ならば



ぎゅう―――――

夜啼鳥の囁き | 2009.01.25
この大きな空でさえ、泣いたり笑ったりするんだよ。
この大きな大地でさえ、喜んだり怒ったりするんだよ。

こんなちっぽけな人間が、泣いたり笑ったり、喜んだり怒ったり、
そんなの当たり前じゃないか。





辛かったね。
苦しかったね。
痛かったね。
寂しかったね。
怖かったね。
悲しかったね。

でも、幸せだったよね。

もう大丈夫だよ、
ゆっくりしてね。

おやすみなさい。





何に絶望しているんだ。
何に悲嘆しているんだ。
何に叫喚しているんだ。

考えろ。考えろ。

「考えること」が出来ること。
それが余裕であり、幸福じゃないのかい?

夜啼鳥の囁き | 2008.05.28
「頑張ったから、褒めて」
「頑張ればいいんでしょ?」

「頑張る」の意味、間違えていませんか?

自分の「意志」「我」を持って「努力」すること
目的達成のために「努力」すること
これらが「頑張る」の意味。

何も成していないのに、褒めてほしいなんてただの我がまま。

貴方、褒められたいからそんなことやってるの?
何の為に、そんなことしてるの?





争いは「醜い」のではなく、「クダラナイ」のだ。





「大人」は偉くなんかないよ、ただのポジション。
「子供」も同じ、ただのポジション。
順番は巡る。
社会的地位も、学力も、頭のよしあしも、全て同じ。
恒久的に続く世界ではないし、それを生かすも殺すも、盾にするも矛にするも、
すべてその人次第。

立場・ポジションなんて関係ないの。
その人が、何をするか・何をしたか、それが一番大事なこと。

夜啼鳥の囁き | 2008.05.09
それは何処かから聞こえて来た歌声。
遠いようで近い声。
囁くように泣いている声。
ただ、私は待っていたの。
凍てつく世界の真ん中で。
私そのものが凍るまで。

歌うのは花。
雪の花。
解けない氷の世界で佇んでいた。

誰か見つけて。
世界が終わる前に。
世界が消える前に。

凍る花が歌うのは、求める歌。
何も求めない僕はどうして見つけたのか。

求めないはずはない。
真っ直ぐ一人で生きられる者などいないわ。

歌うのは雪の花。
僕の足元で歌う花。





風が、呼んでる。
背中を押すように。
進め進めと叫んでる。
帆を広げ高くあげろと怒鳴ってる。
風が呼ぶなら応えなきゃ。





遠くが見えたか?
道が見えたか?
それなら、踏み出すのは、今。

夜啼鳥の囁き | 2008.05.01
世界が例えば、まるで合わせ鏡のように、同じような虚像が連なるものだとしたら。
世界が例えば、誰かが描いた書物の一冊に過ぎないとしたら。
世界が例えば、誰かが奏でる音楽の一小節に過ぎないとしたら。
今こうして生きている我々は、何処から来て、何処へ向かうのだろう。





世界は緩やかに流れているから、焦らなくてもいいんだよ。





時間は追い掛けない。
自分を追い掛けているのは、理想の自分。

夜啼鳥の囁き | 2008.04.28
人間は複雑な多面体だから、見えないところもあるし、デコボコしてるし、転がったらかくかくしながらあちこちにぶつかって進むんだ。
後戻りなんかしないし、出来ないんだ。
生きる道を、角を丸くしながら、かくかくことこと転がっていく。





器が、あって、
僕らは毎日拾ったモノをそこに入れる。
たまに起きる素敵なものはキラキラしていて、拾ったら幸せな気持ちになれる。
嫌な出来事も仕方なく拾う。
だってそれはやらなきゃいけないことだから。
やめることは出来るんだけど、やめたらきっとつまらない。
だから、やめられないんだよ、拾うこと。

ねぇ、君の器はどのくらいたまってる?

夜啼鳥の囁き | 2008.04.22